帯と着物のザ・ゴールド今治鳥生店のちりかです。
地元西条市で老若男女問わず、ずっと愛され続けている和菓子「たぬきまんじゅう」
をご紹介したいと思います。
実は、昨年の7月より、経営者の高齢などの理由から 製造を終えていたのですが、
なんと4ヶ月のブランクを経て復活したのです。
たぬきまんじゅうは、大気味神社(同市北条)に残る「喜左衛門狸」の伝説にちなみ、
1932年に販売開始しました。
粒あんを桃山生地で包んだ一口サイズのまんじゅうで、包み紙とパッケージに片手を
上げて踊る狸がデザインされています。
子供の頃から目にしていて、なにかといえばこれを手土産にしていた人が多かったようです。
子供のころは、おまんじゅうやタルトなどのお菓子をいただいてもほとんど口にしなかった
のですが、この年になってみて「こんなに美味しいおまんじゅうだったんだぁ」と驚きました。
嗜好は変わるものですが、おまんじゅう自体を全く見ようともしていなかったのです。
今回、たまたま人に頂いて食してみたのですが、粒あんをこしあんで包んであったことさえ
知りませんでした。
こんなに丁寧に上品な味に仕上げてくださっていたというのに、今までなんとなく避けて来たこと
を申し訳なく思います。
長年親しまれてきた味をこれからもずっと引き継いでいっていただきたいです。