<エスケープバルブ>
エスケープバルブとは、深海において飽和潜水を行う時に、
時計内部に浸透してしまう分子の小さいヘリウムガスを排出するためのバルブのこと。
ダイバーが浮上する時に従ってガスが膨張し、時計が破裂してしまうのを防ぐ為に設置されています。
*飽和潜水とは・・・潜水中に人体に吸収される不活性ガス(窒素・ヘリウム等)が、
やがては飽和状態に達することを利用した潜水方法のこと。
通常のスポーツ・ダイビングなどでは、潜水するときは普通の空気を圧縮したタンク(約200気圧)を
背負って、それを呼吸しながら潜水します
ヘリウムは分子が小さいので時間の経過により時計の隙間から入り込みます。深海の高圧下で入り込んだヘリウムですから当然 高圧になっていますそのまま浮上すると圧力が下がり、時計の周りが低圧なのに中が高圧となって、時計を壊してしまいます。
これを防ぐ為に中のヘリウムを出す機構を
「ヘリウムエスケープバルブ」「減圧バルブ」
といいます。
余談ですが、深い水深で作業するダイバーは、浮上を一気にする事はできません。
それは、なぜかと言うと、急激に浮上しようとすると急に圧力が下がります。
血液中の気体が溶存できず気泡となってしまい血管が詰まります。
潜水病になってしまうということです。
血液中に溶け込んだ酸素とヘリウムを肺から放出する為、時間をかけて浮上しなければならないのです。
これは確か、ドラマ・映画「海猿」でもやっていましたね!
エスケープバルブには 手動・自動と両方あります。
自動は、バルブ箇所の不具合が生じても気づかないこともありますし、
手動ではバルブを緩め忘れるということもあるようですね。
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