買取りの経緯
昨今の珊瑚高騰のニュースをご覧になってご来店くださいました。過去のリサイクル業界では珊瑚が振るわ
ない頃もありましたが、現在では海外を中心に非常に
需要が高まっている宝石の一つです。
買取りのポイント
折れて海岸に漂着したり、海底から採取されたりした一部のサンゴ（宝石サンゴ）は見た目の美しさにより、
古代から世界各地で宝飾品として使用・取引されてき
ました。
サンゴは生息海域が限られ、成長が遅いにも関わらず
現代において宝飾品需要が高まっているため、資源保
護が課題とも言われています。
サンゴについて
西洋でも宝石サンゴには長い歴史と様々な関連文化があります。ギリシア神話によると英雄ペルセウスが怪
物メドゥーサの首を掻き切った時、溢れた血からペガ
サスが地中海に滴り落ちた血の雫から珊瑚が生まれた
とされています。
また中世の夢判断においては夢に珊瑚が現れると病か
ら回復する予兆であるとされていました。一方で、珊
瑚の色が褪せることは持ち主の健康が脅かされている
予兆だとして恐れられていたそうです。
日本では奈良時代以来、シルクロードを渡ってきた地
中海産珊瑚を珍重してきました。ただしその産地イタ
リアでは地中海珊瑚は乱獲が原因により絶滅に近い状
態に陥り代替品が求められていました。
そんな中、19世紀に土佐沖でシロサンゴが発見される
や否や、インドに駐留していたイタリア商人が中国商
人を通じて買い付けイタリアに送ったそうです。そし
て土佐沖でアカサンゴ、モモイロサンゴが発見される
にいたり、日本が開国を決めるとイタリアの珊瑚商人
が自ら買い付けに土佐に乗り込んだとも言われています。
日本産珊瑚のうち、日本、中国、台湾で最も人気があ
るのはアカサンゴで、そのうちでも深みのある赤を市
場では血赤珊瑚と呼んで最高ランクとされ、台湾や中
国の富裕層に人気が高く、2国の発展に伴い現在まで
値段が高騰しています。
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